現代文の参考書・勉強法

各教科の勉強法が記載されておりますが、更に詳しく知りたい方、個別に相談したい方は武田塾の無料受験相談にお気軽にお問い合わせ下さい。

現代文の参考書と対策について

現代文で最も大切なことは「解答は根拠を持って答える」です。
どれもが答えに見えるのが現代文。
答えが断言できない、つまり自分の答えに自信が持てないけれど、入試では答えを書かなければいけない、という状況が生まれるてしまいがちです。
断言できるような解答を書くには、常に“根拠”に意識すること。
ではどうしたら“断言”できるような解答を書くことが出来るのでしょうか。
それは問題演習の時から常に“根拠”に意識することです。
問題の出題者も、正解の回答を答えにした理由があり、それが答えの根拠です。
まずは現代文の参考書や問題集の「解答解説」を読んで、根拠を持ちましょう。

また、ルートをこなす中で、たくさんの現代文の参考書に触れ、問題数を解くので、それだけでもなんとかなる場合もありますが、まったく知識がない場合は、小論文のネタ本などを読み、知識を入れておくことがおすすめ。
知識に自信がない人は補充としてやっておきましょう。

そして、現代文では漢字の勉強をする人が多く、漢字の暗記も大切ですが、センターは別として、漢字の問題を解くという意味では、あまり優先度は高くないです。
最低限センターに出る程度の漢字は読み書きと意味を覚えておく様にしながらも、漢字を覚えるだけで終えないように注意してください。

その一 文章読解

使用する現代文・参考書と大まかな使い方

①田村のやさしく語る現代文

現代文の読み方の中でも、絶対にやったほうがいい最低限の読み方を教えてくれる現代文 参考書。
設問の難易度は説明に対してかなり高いので、自力で解けなくても気にしなくて良い。
ただし、説明されたことが実際に実行できるようにはしておく。

②入試現代文のアクセス 基本編

現代文の本格的な演習用として最初にやる現代文 参考書。
現代文の参考書として難易度はそれほど高くなく、解説が詳しいので、完璧に解けるように仕上げていく。
なぜその答えになるのかという根拠を本文中から探せるように練習しておこう。

③入門編 現代文のトレーニング

国立志望者向けに様々な形式の問題を解いていく現代文 参考書。
入門と書いてあるが参考書として難易度はそれなりに高い。
解説は易しくはないが詳しいので、丁寧に仕上げていこう。

④解決!センター国語 現代文

共通テストの現代文を解説している現代文 参考書。
読み方は、かなり難易度が高く、高得点狙いの受験者の読み方となっている。
この時点で同じ読み方をするのはきびしいが、
正解を導くためにはどの部分を気にしていけばいいのかを学んでいこう。

⑤マーク式基礎問題集 現代文

センター形式の問題集。
センター本番と比べると文章が短く、難易度も易しめ。
現代文の過去問に入る前の練習として、選択肢の切り方ができるようになっているかを意識して解いていこう。

⑥共通テスト過去問 本試

共通テストの過去問を実際に解き、どの程度できるようになっているかを確認する。
時間は評論30分以内、小説20分以内を目標に読んでいこう。

⑦現代文読解力の開発講座 <新装版>

難関大学に向けた、現代文の読み方を学習していくための現代文 参考書。
これまでの現代文 参考書よりも、本文をしっかり読んでいくようになっているので、
慣れないうちはかなり難易度が高い。
最初のうちは何回も読み返して、内容を理解していこう。

⑧入試現代文のアクセス 発展編

開発講座で学習した内容を実際の問題で演習していく。
問題の難易度自体は開発講座のほうが難しい場合もあるが、
自力で読めるようにしていくという点で難易度は高い。
基本編と同じく、解説を読み込み完璧に仕上げていこう。

⑨現代文と格闘する

現代文を本格的に読解していくための現代文 参考書。
要約問題などもあり、設問・解説ともに非常に難易度が高い参考書。
この時点で、この参考書で要求されているレベルまで本文読むということを意識している受験生は少ないので、この現代文 参考書を通してできるように仕上げていこう。

⑩早稲田の国語

早稲田の全ての学部の問題を扱っている現代文 参考書。
過去問よりも解説が詳しいため、過去問に入る前に仕上げておきたい。
自分が受ける学部だけでなく、すべてを解いておこう。

⑪入試精選問題集 現代文

様々なジャンルの文章を扱っている現代文の問題集。
解説が、このレベルの参考書の中では、非常に詳しく丁寧なので、
問題を解くだけでなく、解説を熟読しておこう。
記述の問題がかなり多いので、私立志望の受験生の場合は志望校の出題傾向とは異なる可能性が高い。

⑫私大編現代文のトレーニング

私立向けの現代文の参考書の中では非常に難易度が高い。
本番の入試よりも難しいような問題もあるので、過去問を解く時間以外に余裕がある場合にやっておくとよい。
解説は詳しいが難しいので、あまり解説の理解に力を入れすぎず、問題を正解できるようにすることに意識を向けておく。

⑬得点奪取現代文

記述・論述問題の練習用の現代文 参考書。
書くことに慣れていき、字数に合わせた書き方や採点基準を理解していく。
記述・論述は解答の書き直し作業が増えるため、他の現代文 参考書よりもできるだけ回数をこなしたほうがよい。
解答の丸暗記は絶対にしないように注意しよう。

⑭記述編現代文のトレーニング

国立向けの現代文 参考書の中では非常に難易度が高い。
東大などを志望していて、難易度の高い現代文の練習をしたい人や、
採点基準をしっかり知っておきたい人向けの現代文 参考書。
問題数が多く、書き直しも含めるとかなり時間がかかるので、余裕がある人はやっておこう。

文章読解の勉強法

①現代文の成績の上げ方

現代文は英語、古文、漢文などと違い、訳すということが必要ない科目である。
その分、文章の難易度は高く、本を普段から読む習慣がない場合、勉強を始めたころでは内容がわからないことも少なくない。
それでも問題をこなすことにより、知っているテーマや見たことがある文章が増えていけばある程度は読めるようになっていくが、それが成績を上がることにつながるかというとあまりつながらない可能性が高い。

そもそも、現代文をどのように勉強していけばいいのかをわかっていない受験生は非常に多い。
ただ問題をこなせばいいというものではないし、何かを覚えたりすることで急激に成績が上がるものではない。
しかし、その割に現代文を得意だと思っている受験生は意外なほど多い。
それはなぜかと言えば、勉強をしていなくてもある程度内容が読める文章であれば、解けることはありうるからである。
他教科と比べ、無勉強の状態で最も成績が出やすい科目の一つが現代文である。
最もいい点数が取れるのであれば、得意教科と言ってもいいのかもしれないが、全教科勉強していないのであれば、現代文が一番成績が高くなるのは、大半の受験生がそうであるという認識を持っておこう。

そして、現代文が得意だと思っている受験生は、これまで受けた模試の中での最高点でそれを思っていることが多いが、現代文の成績において重要なのはそこではない。
現代文の実力差が最も大きく出るのは最高点ではなく、最低点である。
毎回、毎回が内容が簡単で読める文章というわけではないので、ちょっとでも難しい文章が出たら大幅に成績が下がるようでは、入試におけるリスクは非常に高い。
しかも、現代文の実力がないということは、英語をはじめとする文章読解がある科目の全てでそのリスクを抱えているということでもある。
現代文が得意な受験生であればどんな文章でも7割~9割程度を取れるのに対し、勉強をあまりしていない場合、3~9割ほどの大きなブレが生じる。
つまり、現代文の実力とは、最高点と最低点の振れ幅である。
これをいかに小さくし、どんな文章でも解いていけるようにすることが現代文の成績を上げるうえで重要なこととなる。

点数が安定しないのは、なんとなく問題を解いている場面が多いことが原因である。
現代文は、一つ転べばすべての答えがずれてしまい、全問正解か全問不正解かというような極端な結果になってしまうことも少なくない。

②文章を「客観的」に読むとは

現代文の参考書や授業を受けると、主観を挟まず、客観的に読めという話を耳にすることがある。
ここで言う客観的にとは本文に書いてあることを読み、自分の推測などで答えを選ばないということであるが、これがなかなか難しい。
読んでいる際に頭を使っている以上、慣れていないと書いていない情報などを勝手に推測して読んでしまうことがありうる。
また、客観的と言われて一般的に思いつく客観的という言葉のとらえ方と、現代文の読解における客観的のとらえ方が少々異なっているため、まちがった解釈をしている受験生が多い。

そもそも主観を挟まないで本文を読むというのは非常に困難な作業である。
小説などで、感情などを自分の思った通りに答えを選ばない程度であれば、客観的に読めと言われても感覚がわかりそうなものであるが、評論などの場合、内容自体の難易度が高いので書いてあることをそのまま使おうとしても答えがわからないことは少なくない。
内容がわからないものに対しては、自分なりにかみ砕いて解釈していく必要があるが、この行為を主観的に読むと誤ってとらえているケースが実は多い
もちろん、わかりにくい内容を自分で好き勝手にわかるように書いていないことまで補って読んでいればそれは主観を挟んでいることになるが、余計な情報を付け足さず、書いてある内容を自分なりにとらえることは難易度の高い文章では必須である。
主観を挟まないために本文をそのまま読むということは、自分の頭で考えないということではないのである。
本文の言葉をいろいろ使ってうまくまとめられた選択肢は、この部分の読解の差をついてくる問題が多い。
本文をそのまま読むだけではなく、本文に書かれた情報のみを駆使して考えるということが現代文における「客観的」に読むということであるという認識を持っておこう。

③間違い探しの大前提

主に選択問題の話であるが、間違いの選択肢の間違いを探す際に、間違いの判断基準がわからないと選びようがない。
間違いを探していくためには、比較できる正しいものが本文中に存在し、それがどこに書いてあるかわかっていることと、どのような間違いがあるかをある程度予測が立てられることが重要となる。
2枚の絵で間違い探しをすることを考えてみるとわかるが、間違い探しを間違いの絵だけで判断するのは不可能である。
正しい絵があって、それと間違いの絵を比較して初めてどこが間違いかがわかるようになるのである。
また、間違いを探す際にどういった間違いがあるかをある程度予測ができていれば、一からすべて探すよりもかなり探しやすくなるはずである。
現代文の問題は、本文は違っても設問のつくりは基本的に同じなのである。
だからこそ、間違えさせ方を覚えていくことで、読みやすさは格段に上がってくる。
問題を解くことで成績を上げていくためには、この部分を鍛えていく意識を持って取り組んでいくことが必要となる。

④理解できない=解けない?

現代文の文章は、入試に出題される文章問題の中でも難易度が最も高いものである。
特に共通テストの最近の傾向では文章難易度が高いものが多く、早稲田などの文章では一見わかりそうな文章でも、問いに答えられるレベルまで理解することは困難である。
一読して、内容がわからない文章の場合、その時点であきらめてしまい、解けなくなってしまうケースはよくあるが、これは非常にもったいない。
というのも、現代文などの文章読解では、問題が解けることで理解が深まるケースがよくあるからである。
一読した時点ではすべての問題を解くことはできなくても、解ける問題や間違いと判断できる選択肢があることで、最初に読んだ時よりも理解が深まり、改めてみると解けるようになるということは難関大では珍しくない。
文章が理解できない時点であきらめるのではなく、その時点でできることをやれるだけやり、解いているうちに理解を深めていくことを心がけておこう。

⑤童話桃太郎に見る現代文の読み方

現代文の文章の読み方について、桃太郎を例に話すことがある。
それは、「桃太郎のあらすじ」と「桃太郎のお供」について質問された場合では、それぞれ読み方が異なるということである。
あらすじを答える場合には、文全体を読む必要があるが、お供を答える場合にはその部分だけを集中して読めばよい。
現代文の質問においてもこれと同じことが言える。
つまり、設問に応じて読む部分は異なるということである。
お供を聞かれている場合には、あらすじでは重要な要素である桃太郎がどのように家にやってきたかや、鬼が島でどのように鬼を退治したのかは重要ではないのである。
現代文の読解においても同じことが言え、大事な部分であっても設問によっては必要ない部分があり、反対に、基本的に重要な部分ではないがその設問に置いては重要な内容である場合もある。
設問に応じて読む部分、読み方は変わるということを知っておこう。

⑥読むスピードを上げる

他教科でもいえることだが、ひたすら文章を読んでいれば速さが上がるというものではない。
時間を測って読み切ることに慣れていかないと、自分の速さを引き上げるのは難しい。
スピードを上げるために重要なのは、目標時間を決めてその時間内に読み終わるように音読をしていくことである。
音読ができるスピードが内容をとらえたうえで、できるだけ早く読める限界スピードなので、読むのが遅い場合、音読も遅いことがほとんどである。
また、ひたすら問題をこなしていれば、スピードが上がるというものではなく、スピードを上げるつもりで読んでいかないと上がらないものである。
制限時間を決めて、普段から音読し、その速さで読むことに慣れていくことでスピードを上げていこう。

⑦選択問題の正解の注意点

選択問題の正解は、記述の解答と違い満点をもらえるような模範解答である可能性は非常に低い。
なぜなら、誰もが納得できるような理想的な解答であれば、悩むこともなく正解を選べてしまうためである。
そのため、選択問題における正解は7~8割程度の解答である可能性が高い。
本文を読んだ際に、自分が思った答えと正解がずれることが多い受験生は、これを理解していないことが考えられる。
正解の選択肢は、完璧な解答ではないが、間違っている部分があってはいけないため、完璧な解答に若干足りないような本文の表現を少しわかりにくくしたような中途半端な解答になるケースが多い。
2択で迷う選択肢に関しては、ここをうまく利用した問題が多く、本文の言葉をうまく使っているが、間違っている部分が明確にある選択肢になる可能性が高い。
選択問題で正解を選ぶ場合には、間違いの部分がない選択を選ぶように心がけよう。

⑧選択肢を切る(5択→2択)

5択の選択問題で2択(問題によっては3択)に答えを絞るのは、間違えになる理由が把握できていれば比較的易しい。
間違えさせ方のパターンは
A.本文と逆のことが書いてある
B.本文に書いていないことが書いてある
C.本文に書いてあるが、質問の答えとしては間違っている
などが典型的であるが、勉強を始めたての時点では、正解が選べた場合でも、間違えの問題をできるだけ考え、どういった間違えさせ方があるのかを学んでおこう。

⑨選択肢を切る(2択→1択)

2択までに絞るのと、2択から選ぶのでは難易度はかなり変わる。
2択に絞るまでに読んだやり方では同じように選ぶのは難しいため、ここからは違う読み方で解答を導き出す必要がある。
そのためには、
A.2つの選択肢を見比べて、どの部分が異なっているのかを判断する
B.選択肢の文章の中で、正解か不正解かは判断できなくても、仮に不正解になる部分があるとすればどの部分なのかをあたりをつけ、本文で確認する
以上の2点を心がける必要がある。
前者に関しては、正解か不正解かではなく2つの選択肢の相違点を見比べ、比較するというのが重要である。
2択で悩んでいる時点で最も警戒するのは、本文から離れて選択肢だけで解答を選んでしまうことである。
迷っている時間が長くなればなるほど本文を忘れて、選択肢に集中してしまうことを避けるため、2つの選択肢を見比べ、どこが異なっているかを見極めて、そこを本文で判断するように心がけてみよう。
そして、その際に後者を考えながら読解し、最終的な結論を出すように意識していこう。

⑩記述・論述解答

記述・論述問題に関しては、採点基準を知ることと、字数に合わせた解答を書けるようになることが重要である。
入試の採点に置いて、苦し紛れの解答は採点管から見れば非常にわかりやすいものである。
無理やりな引き延ばしや、書洩らしてはいけない部分のカットは重要だと思われる部分の中で、どこを残せばよいのかわかっていない証拠なので、採点基準を理解し、どの部分を書けば点数がもらえるのかを学んでいこう。
設問が同じであっても、文字数に応じて書ける内容は異なるので、字数に応じてどの程度の内容を書けばいいのかも合わせて学んでいこう。

⑪文章読解の復習方法

現代文の問題演習の際には、まず一度自力で必ず解いておく。
その際の点数は気にしないでよく、答えがわからない問題に大しては無理に勘で答えようとはしないように気を付けよう。
解き終わった問題は、その後完璧に解けるように復習をしておくが、その際の完璧の基準は「自分の隣に、自分よりも現代文ができない人がいて、その人の今解いた問題を解説して理解してもらえるようにする」つもりで仕上げておく。
ただ答えを覚えただけでは全く意味がないので、自分が答えがわかったら終了ではなく、それを説明する前提で仕上げておこう。

現代文の勉強がうまくいかない場合の勉強法チェック

1.答えを丸暗記していないか

現代文の成績が問題をこなしているのに上がらないという受験生は、これが原因である可能性が非常に高い。
解いた問題の答えを覚えたところで、それを今度は自力で考えて解けるようにしなければ意味がない。
答えを覚えた問題を増やすのではなく、答えを説明できる問題を増やしていくように心がけよう。

2.他人の読み方を鵜呑みにしていないか

現代文の読み方や解き方を解説している参考書は無数にあるが、
それらの参考書を使用してうまく成績を上げている受験生は少ない。
それはなぜかと言えば、自分の力で解くことを想定して使用していないからである。
現代文に限らず、読解の参考書は非常にわかりやすく説明されており、
その通りに実践してみると読めている感覚を得られる。
だが、本文を読む力、設問を解く力は自力で考えることを訓練していかないと成長しない。
他人の考え方を丸覚えしたところで、同じ文章から他人が読んだ時と同じ情報が得られるわけではない以上、同じ読み方をするのはほぼ不可能である。
あくまでもその考え方を参考にして、自分の読解力を上げるために現代文の参考書を使用する意識を持っておこう。
参考書の講義は、自分で読んでいく際に読みやすくする技術ではあっても、
そのまま真似をできるものではない。
最終的には自分の言葉、考え方で設問を解いていけるように仕上げていこう。

3.内容理解に力を入れすぎていないか

本文の意味を理解することは重要ではあるが、
問題が解けるのであれば完璧に理解できていなくても問題はない。
むしろ内容がわからない部分があることを気にしすぎ、読めない=解くことをあきらめるということになってしまうのは非常にもったいない。
先にも述べたとおり、解いていくうちに理解が出来ていくケースも少なくないので、内容がわからないと思っても、あきらめずに問題に挑むことを心がけよう。
文章を読んだ時点であきらめてしまうのは、まったくメリットがないので、やれるだけのことをやっていくようにしていこう。

その二 漢字・語句

使用する現代文の参考書と大まかな使い方

漢字の参考書

①入試 漢字マスター 1800+ 三訂版

漢字の横に意味も書いてあり、語彙力の強化にも使える参考書。
書きA、書きBとセンターは基本的に必須で、四字熟語と漢字Cは志望校に応じて必要な人だけやっておくとよい。
それほど時間がかかる教材ではないので、読解をやりつつ、少しずつ進めていこう。

語句の参考書

②ことばはちからダ

語句を扱った参考書の中では用語数は少ない。
ただ、その分1つ1つの説明は詳しく、その言葉を扱った例文もついている。
大学受験の現代文を学習していくうえで最低限知っておくべき語句を扱っているので、現代文学習の初期段階でマスターしておこう。

③現代文キーワード読解

ことばはちからダを終えた後に、本格的に難関大に向けて知識を強化していくための現代文 参考書。
語句もできるだけ覚えておきたいが、それ以上にその語句が出てくる文章を熟読し、入試本番の現代文を知っているテーマにするために利用する。
この参考書に入った後はできるだけ毎日目を通し、内容に慣れておこう。

漢字・語句の勉強法

漢字と語句は読解を進めながら合間に学習をしていく。
語句は現代文学習の最初から、漢字も早い段階でセンターまでは習得しておきたい。
語句に関しては、必要最低限の語句を覚えた後は、必要に応じて辞書代わりに参考書を利用していく。
漢字は志望校により異なるが、センターレベルまでの漢字は書けるようにし、意味もできるだけ覚えておこう。
漢字は、選択問題、記述問題どちらも出てくるので、基本的には書いて練習し、反復練習を行うことで同音異字などを見分けられるようにしておく。
難易度の高い大学では、本文の内容から漢字を推測して書いていく問題も出てくるので、意味や使い方を覚えていないと間違える可能性が高い。
汎用性の高い習得を行うことを心がけよう。
語句は、量を増やすことよりも同じテーマの文章の中で関連して覚えることを意識する。
類義語、対義語、関連語に目を向け、単独の語句だけで意味を増やすことがないようにしておく。

漢字・語句の勉強がうまくいかない場合の勉強法チェック

1.例文を交えて使い方を意識して覚えているか(漢字)

漢字問題に関しては、文章中の漢字を答えるケースがほとんどである。
この場合、意味を意識して漢字を選ぶ必要があるため、漢字を覚える段階からどんな文章で使って、どんな意味かを覚えておく必要がある。
ひたすら漢字を書いて、書けるようになったが、
文章で出てきたらわからないということがないように気を付けよう。

2.語句と文章のそれぞれを学習できているか

語句を覚える際には、それを使う例文にも目を通しておく必要がある。
その際、語句に関しては意味を覚えていけばよいが、例文は覚えるというものではないので、内容をある程度理解していく必要がある。
文章と語句の知識がついて来れば、文章や設問の予測が出来るようになってくるので、
入試本番で大きな武器になる。
読解を手助けするものとして、それぞれを習得しておこう。

現代文の勉強法

1.解答は根拠を持って答えよう!

現代文で一番重要な事はこれです。
あなたはあなたの解答に自信が持てますか?
質問を変えます。
あなたは自分の解答が正解していると断言できますか?
これはすごく重要です。
数学や英語では、この“断言”が出来ると思います。
しかし国語は難しい。
なぜか
その理由としては『国語は答えがひとつでは無いから』というものがあります。
実際、どれも答えに見えてしまうのが現代文です。
答えが断言できない、つまり自分の答えに自信が持てないけれど入試では答えを書かなければいけない、という状況が生まれるという事です。
ではどうしたら“断言”できるような解答を書くことが出来るのでしょうか。
それは問題演習の時から常に“根拠”に意識することです。
現代文において、いっぱい問題を解いたのに成績が上がらないという人は、まず問題を解く目的がわかっていない場合が非常に多いです。
成績を安定させるためには、答えに対して、「なぜそれが答えなのか」、「他の選択肢はなぜ違うのか」、「それは本文のどこに書いてあるか」をはっきりさせる必要があります。
この時に必要なのが、よく受験生がないがしろにしている『解答解説』です。
国語においてこれはかなり重要です。
問題の出題者も答えを答えにした理由があります。
それが答えの根拠です。
解答解説には「この解答では本文の~と合致しないので」など細かく書いてくれています。
ここに目を光らせておくことで、本番も「この自分の解答は本文の~と合致しているから正しい」さらに「この選択肢はここと不一致だから違う」などがわかってきます。
まずは「解答解説」を読んで、根拠を持ちましょう。

2.知識不足はどう補うか?

現代文で本文を読んでも意味が分からないという場合にはどのように知識を補っていくか、という問題です。
あなたは「概念」や「疎外」などの意味をキチンといえるでしょうか?
ルートをこなしていくとかなりの現代文の問題数を解くので、それだけでもなんとかなる場合も多いのですが、
まったく知識がないという場合には、小論文のネタ本などを読み、知識を入れておくことをおススメします。
あるテーマに対する、一般的な考え方や識者の見解などを知っておくことで、似たテーマが出た際に考えるヒントになるので、知識に自信がない人は補充としてやっておきましょう。

3.漢字の勉強は必要?

現代文ということで漢字の勉強をする人がかなり多いです。
漢字を暗記することは勿論重要です。
しかし、センターは別ですが、漢字の問題を解くという意味では、あまり優先度は高くないです。
ただ、その漢字の意味を知らないという場合には読解にも影響するので、最低限センターに出る程度の漢字は読み書きと意味を覚えておく様にしてください。
難関大の漢字の場合には、難しい漢字を覚えるよりも内容から漢字を推測する問題が頻出なので、覚える漢字自体はセンターレベルまで覚えておけばもかなり解くことができます。
漢字を覚えるだけで終えないように注意してください。

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